闘争少女【後編】完
「違うよ……」
カロクが口を開いたのだ
「だったらなんで…っ;」
「それ…サドに関係あんの?
イスズは俺の友達、ただそれだけ」
「……っ?!
ほんとにそれだけなのかよ…
友達?違うだろ…
お前の偽姿にはそうは見えなかった」
サドはあの時の事を思い出しながら言った
「ふ〜ん…見られてたんだ。
ならそれはそれでいいよ…
どうせサドが見た俺は偽者なんだから
どう思おうが関係ないことだ」
「関係ない関係ないって…
カロク…お前もしかして……っ」
「…もう少しだけ」
「!!……………」
「もう少しだけもう限界だ」
カタカタ_____
そう言い終えるとカロクはサドの横を通りすぎ
そのまま何も言わず屋上から去っていった
一方サドはカロクの最後の言葉に
唖然といった表情で少しの間固まっていた
「……………っ、く;
はぁ…
限界か…そうだよな
俺がアイツを縛り付けたんだから」
サドは顔を天を仰ぐ空に向けた