闘争少女【後編】完




翌日
イスズはいつもより早めに学校に着いた



教室に入ると
まだ2〜3人のクラスメイトしか来ていなかった



いつもなら屋上に行くのだが
今の時期は真冬…こんな寒い時に好きで
外に出る生徒などいない



イスズは大人しく
自分の席へと腰をおろし机の上に
腕を組んで寝る体制に入った




『…………………zzz』





するとしばらくして
肩をトントンっと軽く叩かれたので
イスズは顔を上げた




そこにはクラスメイトの1人が……






「あ、イスズちゃん
正門前で男の人が
イスズちゃんのこと呼んでたよ……」


『男の人…?』


「うん、髪色が金髪で
なんか凄く見た目悪そうな人だったけど

イスズちゃん大丈夫?」







とても心配そうにイスズの顔を覗く






そんなクラスメイトに
イスズは
『教えてくれてありがとう
心配しないで、大丈夫たがら』と
優しく声をかける







その声に安堵の表情を浮かべ
イスズの元から離れていった






そしてイスズは自分の席から
立ち上りさっき通ってきたばかりの
正門前へと足を運ばせた


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