闘争少女【後編】完
イスズはその男に近づき声をかける
『私に何か用か……?』
その声に男は伏せていた顔を上げる
『……!』
「おっ、ヒロインの登場〜!!!」
『お前は確か……』
「あー、自己紹介まだだったな!
改めて…俺の名前は”シキ”。
オレスカ高の生徒会幹部で学年は2年だ
よろしくなっ☆」
『よろ…し、く』
その男はあの時
(フシチョウの闘い)に見た男だった
自己紹介が軽く想像通りのチャラ男さだ
突然顔を見せに来たとゆうことは
この男が最初に闘う相手だと感づいた
『で、私に何か用?』
「あー、そうそう
今月末○○駅の▲▲神社に来てくんね?」
『わかった……』
「はは、話が早くて助かるわ(笑)」
『それじゃ……』
用が済んだイスズは
再び正門へと向かおうと足を進める
その姿をシキは無言で見つめていた