闘争少女【後編】完
「いっ……て!離せっ…!」
『黙れ…』
「……っ……く;」
ギュゥゥゥ__グキ!
イスズは更に力を入れる
すると次にシキの左手首から変な音がした
「うわあ…っ、はぁ…ぃっ」
シキは反射的に
後ろに下がり自分の手首を押さえた
イスズはその間に
ゆっくりと自身の体を抱き起こす…
『お前達はっ、お前達こそ……
なぜそこに( 生徒会幹部 )に居座る?
どうして周りを…
もっと見ようとしない……っ』
「はぁ?何言ってんだよ……;
女だからって甘くみてたわ…
俺はな!好きであそこにいんだよ!
あそこは…あそこは俺の大切な場所だ!
お前になんか絶対、入れさせねー!」
2人共、怒りに満ち溢れていた
そして再び2人の拳の音が神社内に響く
バシッ!
ドンッ!
バンッ!
シキは負傷を負っている左手首を
かばいながらなんとかイスズの攻撃を
避けたり、自らパンチを振るう
だが、イスズのスピードに
追いつくのがやっとのことで体力的に参っていた
「……っ…くっそ;」