闘争少女【後編】完
「あと3日か〜…頑張んなくちゃね〜」
『実行委員で他に仕事あるの?』
「ん〜とね、一般、友達、家族とか
聖華祭のチケット持ってる人の受付くらいかな
あとはたまに見回りもあるけど……
見回りはほとんど先生達がしてくれるみたいだし、だからほとんどはクラスの出し物出るよ?」
『ふ〜ん、そうなんだ…
あんま無理しないようにね……』
「ふふふ(笑)」
『なに?」
「ううん、なーんでも(笑)
( イスズとこんなナチュラルな会話ができるなんて嬉しい…しかも心配してくれてる 涙 )」
リノは胸の内でそう思っていた
そしてあの夏以来、来てなかった
カフェに2人は入った
カランカラン__
「いらっしゃいませ、2名様ですか?」
優雅で落ち着いた店内は
表情がとても柔らかく品のあるスタッフさんに
案内される
「ここに来るのも久しぶりだね」
『そうだね』
「あれから勉強はしてるの?」
『それは今は関係ないよ
またきたら教えてもらうだけだし…』
「逃げた…(笑)
でも教えてもらうんだ(笑)」
『う、うるさいっ!!!』
「ほな今度は俺が教えたるで?イスズ…」
『え……』
後ろの方から懐かしい声が聞こえた
振り返って見てみると
「よ!久しぶりやな、イスズ(笑)」
ニコニコと笑顔をこちらに向けている
ウルフことオオカミ
(←イスズしか呼ばない)がそこに居た