闘争少女【後編】完
その時___
ガチャ_
奥の会長室から現れたのはカロクだった
「カロク…さん……」
カロクはサドと
ちょうど身が重なる所まで歩き
シキの方に体を向ける
「……いいよ、ここに居て」
「で……でも」
「お前はまだ生徒会幹部だ」
「サ、サドさん……(涙)」
その言葉にシキは驚き動揺するが
カロクの言葉に涙を浮かばせた………
「いいだろ、サド」
と、今度はサドの方に向きを変える
「……あぁ」
間をとってそう返事を返したサド
あまり納得はいっていないように感じるが
カロクはそれだけ言い
シキより先に生徒会室を出て行った
その姿を四人はただ見つめていた……
サドだけは睨むような
どこか悔しい思いで見つめていた