闘争少女【後編】完
44#その少女、反抗
ダダダダダ___
ダダダダダ___
廊下には
3人の走る足音が騒がしく聞こえる
特別校舎側の
三階奥にその教室はあった
『ここって……』
「理科室だよ」
『なんでここに
アカツキ達が居るってわかるの?』
「俺がたまたま見かけた……」
そう答えたのはマルボロだ
話によると
丁度、一服(タバコ)しようと窓を開け
しばらくして向かい側の特別校舎から
数人の人影が見えたそうだ
『その人影って…』
「1年のナポレオン貴族連中だ」
『でもそれだけじゃ
ここにアカツキ達が居る保証は…っ』
「聞いたんだよ」
今度はワシタカが答える
「俺が三階の教室に
向かおうと廊下を歩いていた時だった…」
駆け足で廊下を歩く奴等がいた
その顔はハッキリと見えなかったが
この耳でハッキリと聞こえた言葉達があった
”早くしなさい;
とっととこの場から離れるのです!”
”しかししぶとい奴等だったな
【イスズは絶対に来ねぇ来ねぇ】って
あんだけボコボコにヤラれてまだ…”
”おい、無駄口叩いてないで
さっさと報告を、ルスさんに……”
「ってな……」
ワシタカは目の前にいるイスズにそう話した