闘争少女【後編】完
『私は助ける…何があっても全員』
そう言うと扉に手をかける
だが、ガシ__その手は止められた
「1人で行くきかぁ?」
『…当たり前だ。
アカツキ達は私のせいで連れさられた
その本人が行かないでどうする』
「イスズ、こいつこれでも
心配してんだよ…お前のこと(笑)」
「あぁ?誰が心配なんか…ざけんな」
マルボロによって止められた手
それはマルボロによる心配の現れだと
ワシタカは少しからかうように笑った
「はは(笑)
じゃあ手分けしていこうか?」
と、提案してきたワシタカは2人にこう話した
「俺はあの貴族連中を倒す
そしてイスズとマルボロは
この理科室にいる本当の主犯を倒す…
いいな?
……マルボロ、イスズを頼んだぞ」
そう投げかけたワシタカの言葉に対し
マルボロは「あったりめーだ」と
投げ捨てるようにワシタカに向かって言った
「ほんじゃ…イスズ。
お前は今誰よりも強い…俺はそう思ってる
その強い心と拳で
目の前にいる野郎共わやあっと言わせてやれ」
『ワシタカ……ありがとう。
私はワシタカにも何かあったら必ず助けるよ』
「さんきゅ。じゃ、また後でな(笑)」
ワシタカは自分の拳を
イスズの前に突き出し、イスズもそれに
答えるように拳を突き出した
2人の拳は重なるようにタッチした
そしてワシタカは
その場から立ち去って行った