闘争少女【後編】完
「ちっ…
かっこつけやがって気持ち悪りぃ」
『ほら、行くぞ』
「はいはい……」
去って言ったワシタカに
嫌味のような言葉を呟くマルボロ
そんなマルボロを他所に
イスズは理科室のドアを開けた
ガラガラ___
中に入ると
そこはとんでもない光景が広がっていた
『……っ!!!』
「なんだこれ、エゲツねーな」
それは荒れ果てた
理科の実験器具などが
至る所にバラバラに散らばっていたのだ
そこには
人の血痕らしきものも床についている
『酷すぎる…;』
「俺もここまでのもんは見たことねーな
どんだけ暴れ狂ってんだよ、上の野郎は」
『アカツキ達は?』
「この様子じゃいねーみてーだな」
辺りを見渡すが
アカツキ達の姿はまだ見当たらない
そして1番前の教卓にある
大きなテーブルや
黒板の所まで警戒しながら歩いてゆく