闘争少女【後編】完
その数時間後イスズは
保健室のベッドで目を覚ました
どのくらい眠っていたのか……
頭がボーとして
前後の記憶がとても曖昧だ
『うぅ…痛い、身体が;』
仰向けの体をうつ伏せへと寝返りする
『(……アカツキ達、無事かな
後で教室行かなきゃ
マルボロ、ワシタカにも会いに行こう)』
そう、頭の中で思っていた矢先
保健室のドアが静かに開いた………
ガラガラ____
「お、目覚めたんかー?イスズ」
『オオカミ、なんでここに……』
「大まかな事情は聞いたで
この通り俺は無事やしなんもされてへん」
『じゃぁ、アカツキ達は?』
「あいつらは病院や
命に別状はないみたいやけどな」
『よかった……無事で』
オオカミはそう言いながら
イスズの髪の毛を優しく撫でる
その行為に安心しているのか
イスズも満更でもない
気持ちよさそうな表情を浮かべた