闘争少女【後編】完




「にしても…
アカツキ達使こうてイスズを
呼び出すやなんて手がこみすぎてへんか?

上に立つやつがそんな
卑怯な真似はせんやろ……?」



イスズの髪を撫でる手を止め
オオカミはそんなことを言い出した



『……まぁ
やり方は酷かった、ただ…』


「ただ?」


『どこか本心にも見えた……
目の奥が、悲しそうに…見えた……』



「ほならアイツが
全部やったってイスズは思うんか?」





そう聞かれるとすぐには返事はできなかった



それはあの時の彼の言葉が
引っかかっていたから……………






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ふ……ほんとむかつく
シキの為にも、ソラルさんサドさん…
そして会長……カロクさんの為にも
僕は負けられないんだ」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





この一瞬、彼の目の奥から
どこか悲し気な表情を見せたから……





『はぁ…とりあえず
アカツキ達に会いたい、事情を聞く』



「そうやな……」






ルスに勝ったはずのイスズ
だが、なぜか心の中で納得がいかなかった



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