闘争少女【後編】完
「どうしてあんなマネをした…」
「なんのこと…」
「ルスはあんなことをするような奴じゃない」
「それがどうして俺が関係する」
カロクの質問に対し淡々と答える
「もしまた同じようなマネをしたら許さない」
「……………………」
「会長命令だ」
「……こんな時だけ
会長命令するなんて、調子もいいとこだな」
「それでも”いい”と言ったのはお前だ」
両者、無駄のない会話が続く
互い目を合わせ睨み合うのではなく
その場の空気ぐピリピリと張り詰める
「わかったなら
もう余計なことはするな……っ」
カタカタカタ___
カロクはそれだけを
言い残し会長室へと入ってゆく
「俺だってこんなこと
したくてしてるんじゃない…っ」
カロクが居なくなったあと
サドはボソッと苦し紛れにそう呟いた…