闘争少女【後編】完
気がつけば
月日は2月の中頃になっていた
テレビの天気予報で
【大雪に見舞われる恐れあり】と
注意報が出されるほど
全国的に極寒の寒さが続いていた
『はぁ〜、寒すぎ……』
登校中の道なりで
イスズは自身の手のひらに息を吹きかける
ルスとの闘いから1週間が過ぎていたが
特に現状変わった様子はなく
一時、学校に出向けるようになっていた
『あれから本当に会わないな…シロに』
頭の中でシロのことを思い浮かばせる
ここまで来れたのも
自分の力ではできなかったこと
それは周り含め全て、シロが教えてくれた
周りの人達の手助けがなかったら
今の自分は居ない……
そうイスズは感じていた
『なんだか、降ってきそうだな……』
一瞬、その場に
立ち止まって空を見上げる
空は灰色一色に染まっていた
今にでも雪が降ってきそうなそんな空だった