闘争少女【後編】完
「え、なに?今の悲鳴……;」
『……………』
バッ!__
イスズはその場からすぐに走り出した
すると
同じくさっきの悲鳴に反応していた
シロ達が先に廊下に出ていた
『……………っなに?』
「俺たちにもわかんねー…でも」
「誰か不審な野郎が暴れてるのは確かだな」
先に居たツキとバルにも状況がわからない
一体誰がこんなことを……
そして次の瞬間
教室から男の大きな声が聞こえた
”おい!出てこいっ!チビ女!!!”
”居んのはわかってんだよっ!(怒)”
『…?!!』
「「?!」」
「「?!」」
「…………」
カツ_カツ_カツ__
教室の前扉からその男の姿が露わになる
周りの人達は皆、私服…
生徒達はのわずか数名は
聖華の制服を着た生徒がチラホラいるだけ
他クラスに似合った衣装を纏っている…
にも関わらず目の前に現れた男は
1人だけ荒れ肌けた制服に身を包んでいた
「あいつ…3年のマルボロだよね」
「なんであいつがこんなとこにいんだ」
『私を……探しに来た、から…』
「「え……」」
シャノは目の前に立つ男の名を呼んだ
そんな彼らの横でイスズは
”自分を探しに来た”と言ったのだ
「お、おい!イスズ!!!」
「ちょっと待てって……」
そしてマルボロと呼ばれる男の方へ
足を動かそうとした……
だが、バルによってそれは止められる