闘争少女【後編】完
「へぇ…」
『………』
今、イスズとソラルの至近には
もうすぐで眉間に拳が当たる数ミリの距離に
お互いの拳が構えていた
その洞察力と瞬発力にソラルは少し感心した
ブン!__ガシ
つかの間、すぐにイスズの
もうひと腕がソラルへと振ってかかった
だが、それは簡単に止められ
今度はソラルがイスズに腕を振った
バシッ!___
バタ___ジャリ
反応が遅れたイスズは
その腕を避けることができず倒れてしまった
『……っ…』
それでもすぐに立ち上がり
また攻撃を仕掛けにソラルへと飛び掛った
バシ!
ドン!
ガン!
互いの攻撃は止む事を知らない
その間にもイスズは
相手を読み取ろうとするが
ソラルの表情は至って無表情で何も読めない
これが冷淡な氷の皇子……
何事にも動じない強さ……
『………………っ;』
そんな時、額に冷たい何かが当たった