闘争少女【後編】完
『ゆ、き…………?』
ポツポツと降ってきた雪は
だんだんと本格的に降りはじめてきた
氷の皇子…
ソラルはまだ本気ではない
ボコ!__
『っ……………』
不意にイスズの腹にソラルの足技が入ったのだ
『!!!……っゲホ、ケホケホッ;』
「何考え事しながら
闘ってんだよ…集中しろ
こっちはお前に合わせてやってんだ」
『…っ……ケホケホ』
「……それとも
俺の本気をみたいか?」
倒れているイスズに
その氷のように冷たい視線で見下ろした
『誰が合わせてほしいと願いした…
ふざけるな、本気でこい…
私はその倍の本気で返してやる(睨)』
「……………………」
イスズの言葉に
反応することもなくただ黙るソラル
ゆっくりと体を起こし
イスズはソラルを睨みつけた
その間も雪は降り止むことをやめない