闘争少女【後編】完



当たりどころが悪かったのか
避けようとしたソラルの脇腹に
イスズの足蹴りが直撃した……






そして横滑りするように
雪が積もった地面にソラルは倒れた





「…………………」


『はぁ…はぁっは、はぁ……;』





イスズはただ
倒れたソラルを佇んで見つめていた





すると少し向こうから
数人の駆け足音が聞こえてきた



イスズはその方向に視線を向ける





「ソラルさっ…ん;!」

「ソラルさん!!!!」






シャン_シャンシャン!





雪が降り積もった地面を
2人は急いで駆け寄って走ってきた





倒れているソラルの側にかけよる
見覚えのある顔ぶれ…
そっとソラルを両脇で支えて立ち上がらせる




そしてそのまま
イスズを見向きもせずに去って行った






『………………………』






こうしてイスズは
四天王の3人目、ソラルを倒したのだった







自分とこれまで同等と
闘った相手がはじめてだったイスズ








今回の勝敗に心なしか浮つかなかった




< 255 / 315 >

この作品をシェア

pagetop