闘争少女【後編】完
当たりどころが悪かったのか
避けようとしたソラルの脇腹に
イスズの足蹴りが直撃した……
そして横滑りするように
雪が積もった地面にソラルは倒れた
「…………………」
『はぁ…はぁっは、はぁ……;』
イスズはただ
倒れたソラルを佇んで見つめていた
すると少し向こうから
数人の駆け足音が聞こえてきた
イスズはその方向に視線を向ける
「ソラルさっ…ん;!」
「ソラルさん!!!!」
シャン_シャンシャン!
雪が降り積もった地面を
2人は急いで駆け寄って走ってきた
倒れているソラルの側にかけよる
見覚えのある顔ぶれ…
そっとソラルを両脇で支えて立ち上がらせる
そしてそのまま
イスズを見向きもせずに去って行った
『………………………』
こうしてイスズは
四天王の3人目、ソラルを倒したのだった
自分とこれまで同等と
闘った相手がはじめてだったイスズ
今回の勝敗に心なしか浮つかなかった