闘争少女【後編】完
幹部、会長以外
立ち入ることができない生徒会室
三階へ行くにも
3年の野郎共がそれを許さない
この時は俺が運もよかったのか
誰も居ないことを確認し生徒会室がある
奥の階段へと足を踏み入れた
憧れの域……
まさかこんなことで踏み入れることになるとは思っちゃいなかった
最後の階段をのぼた先に
ドアが少し開いた状態の生徒会室があった
そーっと足音を立てずにドアに近づく
そして息を殺しそのドアの隙間を除きこんだ
すると……
「どうすんだよっ!!!」
ちょうど
書記係のジンが怒鳴り声をあげていた
「どうもこうもないでしょ…
等の張本人が居ないんじゃ、動けませんよ」
ジンとは反対に
冷静な声で話す会長のチョーカー
その隣でサドはうつむきながら聞いていた
「二人とも…落ち着け。
アイツが帰ってくるまで俺たちがここを守るんだ。」
「「………………」」
「守ります」
今度はナンバーが口を開き
ジンとチョーカーを落ち着かせる
そんなナンバーの言葉に
一言も喋らなかったサドが口を開いた
「俺も生徒会の一員です。
ブラックさん率いる、ナンバーさん
ジンさん、そしてチョーカーさん………
今の俺がいるのは4人のおかげなんです
役に立ちたい…いつかそう思ってきました
だから守ります
この生徒会もみなさんも………」
そう真っ直ぐに3人に向かって言ったのだ