闘争少女【後編】完
イスズは何も疑いなく部屋に入る
『…………………』
周りを見渡すと
ボルドー×ゴールドの配色で統一された
カーペットにソファ
ところどころに観葉植物が置いてあり
テーブルや棚などの
インテリアは木で出来た物で纏まっている
どこか想像していたより
とても落ち着いた雰囲気が漂っていた
『……(以外と綺麗にしてるんだ)』
「案外、綺麗だろ?
これは代々伝わる歴代の生徒会の風趣だ」
『……(!?…読まれてた)』
「立ってるのもなんだ、座れ」
テーブルを挟んだソファに先にサドが座る
その反対側にイスズも同じように腰掛けた
「単刀直入にゆう……
これ以上、闘うのはやめておけ」
『それは聞けない話だ。
もう遅い…あとはお前を倒すだけだ』
「…今からでも遅くない
お前がここのテッペンを取れることはない」
イスズがここに足を運んだ意味を
サドは理解しているのか
今回はお互い闘いをする様子は見当たらない