闘争少女【後編】完
するとその扉は開き中からは
生徒会幹部の四天王ソラル、ルス、シキの
3人がゾロゾロと気まづそうに出てきた
「「「……………………」」」
そんな3人を冷ややかな目で
睨むように見たサドの顔をイスズは見逃さなかった
3人はイスズとサドが闘う前に潜んでおり
最初からさっきまでのことを聞いていたらしい
「……お前も知ってんだろ?
アイツ(シロ=カロク)のこと
ただ信じたくない、確信が欲しいだけ」
サドは向き直してイスズを見る
「俺が教えるまでもねー
イスズ…今お前が知ってることが真実だ」
『!!!……っ;』
その言葉にイスズは顔を引きつらせた
「丁度いいお前達も居ることだ…
今現在オレスカにテッペンなんていねー
アイツはただの影武者、代理だ
『だ、いり…?』
「どうしてカロクって
ゆう名前で会長を名乗ってるか知ってるか?
お前が知るシロ……元の名はシロガネ
そして前会長の名はブラック、を訳して
【クロ】+【ガネ】=【クロガネ】
これだとバレてしまう…だから反対にして
呼ぶことにしたんだ
ネガロク>ガロク>【カロク】ってな」
『!!!』
「「「!!!」」」
ヒュン__バタッ!
そんな衝撃的な事実を言い放った後
胸ぐらを掴んでいた手を離しイスズを放り投げた
四天王の3人はその事実に動揺の色をみせる
「その前会長ブラックは
そのシロガネの兄だ…っ「そこまでだ」」
『…………ぅ(誰…?)』
サドの声以外に
聞き覚えのある懐かしい声が響く
その場にいた者皆が
体育館の出入り口の方に顔を向ける