闘争少女【後編】完
カロクside__






意識を失ったイスズを俺は抱きかかえた
( お姫様だっこ )










「もう終わりだ…全て。
生徒会は………………………解散する」



「な……;勝手な!」


「勝手?そっちが俺を
生徒会会長代理に勝手にしたんだろうが…
これまで散々迷惑かけてきたクセに
兄貴だからって許されると思いやがって


今では医者で立派に更生したように
見えるかもしれないけど…
俺からしてみれば兄貴は
救いようのないクズにしか思えなかった」









目の前にいるサドに愚痴をぶちまける





こんなにカロクの口から
ポロポロと言葉数が出てくるのは初めだった










「ただ居てくれればいい
後はお前の自由にすればいい……て

そう言ったから俺は
アイツらと居ることを選んだ。

あの時と同じ姿でな(白金の髪色)」









アイツらとはチーム西方のことだ







アカツキ、バル、シャノ、ウォーカー
この四人と居ると自然でいれれる自分がいると
会長のカロクとしてではなく
素のシロガネとしていれる





その場所が心地よかったのだ









「もう生徒会には行かない……

他の代理でも見つければいい
それか…最初から学校中を巻き込んで
テッペン争いをさせるか、だな

それじゃ…礼は言わない、兄貴にもな」


「………………っ;」








言いたいことを言い切ったカロクは
顔も合わせないままサドの横を通り出入り口へと向かった







他の四天王の3人にも目もくれず








そんなカロクの話しと態度に
これまでの鬼の副会長のサドの表情が
焦りと悔しさで歯を食いしばった











そしてカロクとイスズが去った体育館は
静けさに包まれ残ったサドと
四天王の3人の間に会話はなかった


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