闘争少女【後編】完
シロside__







イスズは俺に背を向けたまま
サドとの闘いの感想を述べた……






最後には自分が置かれてる学校での
立場が危ういと、振り返りざまに笑ってみせた









馬鹿だな………


俺にはわかる…


イスズは責任感が強い
だから笑い事じゃないことくらい
わかってて言っているのを










「イスズ……
今度、時間があるときで構わない
イスズと話がしたいんだ、ちゃんと」


『………わかった』


「ありがとう」










俺の言葉の意味を察したのか
少しの間の後イスズはわかったと言ってくれた












さて……



これでもうテッペン争いは一時終了



俺も、この学校には用はない



あいつらにも話さないとな………







俺は顔を上げオレンジがかった空を見上げた










そこには薄い雲が
ゆっくりと流れカラスが数匹飛んでいた
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