闘争少女【後編】完
「最初は断った。
なんで兄貴なんかの……って;
そしたら条件出してきたんだ」
『条件?』
「うん、影武者になってくれかわりに
お前がしたいことをさせてやるって」
『それって……』
「俺…ちゃんと高校行きたいんだ
その為に通信高校に通わせてくれた……
学費は全部兄貴持ちでな……」
だから学校にあまり姿を
現さなかったのかと今更ながら思い出す
そしてイスズ聞いた
『これからどうするの?』
少し考えながら再び口を開いてシロは答えた
「俺もちゃんと学校に行きたい」
まっすぐに夕日に照らされる街並みを
見つめながら固い決心を打ち明けた
『これからはシロの
したいようにしていけばいんじゃないかな……
縛られることなく自由に…』
「うん、そうするつもり
もう兄貴のお荷物はやだよ(笑)」
と、笑ってみせたシロだった
こうして
シロとカロクの謎は解け
シロとイスズの関係も前より更に深くなった
明日からお互い別の生き方をする
そう胸に抱き
同じ景色を眺め合ったのだった