闘争少女【後編】完
「おー、どないしたんや?イスズ」
『いや、あの…この前の』
「あー、あの時のこと気にしてんのか?」
『私は知ってたけど
オオカミは知らなかったし……
なんてゆうか……』
「俺はぜんっぜん気にしとらんで!
逆に嬉しいわ!(笑)
『う、れしい……?』
”嬉しい”と笑ってみせるオオカミ
イスズはその理由がわからず首をかしげる
「親近感ってゆうかこうなったら
イスズを応援しょー!てな!(笑)
あと、、、絶対誰にも渡さん……」
『なにそれ……』
「おいおい!
真剣やぞーこっちは!
ほんまに応援しとんで?頑張れや…
やからなんかあったらすぐ助けたるさかい
イスズは前だけ見てたらええ…」
『オオカミ……ありがとう』
オオカミの力強い言葉に
イスズは気分が晴れた気がした
「そういや〜…
次は3年組倒すらしいな?気つけや〜
彼奴らほんまセコイからな〜…」
『うん、大丈夫……
たぶん近々マルボロと対戦すると思う』
「まぢかー」
『でも……私は、勝つ』
「(笑)」
クシャクシャ__
『ちょ…っ///、なにす…』
「はは(笑)
それでこそイスズや!お前なら勝てる!
その自信持ってがんばれっっっ
ほら、友達…えーとリノちゃんやっけ?
待たせてるんやろ?はよ戻ったげぇな」
『なっ…///
うん、ほんとにありがとう……
オオカミの顔見れてよかった、またね』
そう言いオオカミとイスズは分かれた
「ほんま敵わんわ……」
イスズが去っていく背中を見つめ
オオカミは聞こえない声でそう言った