闘争少女【後編】完
カランカラン__
「おかえり〜」
『ただいま…』
「話したいことは話せたの?」
『うん…元気そうでよかったよ』
「あれが噂のオオカミくんね〜
ちょーイケメンじゃん
しかも関西弁ってギャップ?
イスズも大変ね〜ほんと(笑)」
『だから何が?』
「え?わかんないの?」
イスズは恋、恋愛にうといのか
オオカミが好意を寄せているなんて
思っちゃいないのだ
ただたんに良い奴(←今では)そう思っている
「オオカミくん
イスズのこと好きなんだよ」
『…………………』
「イスズにはわからないかもね〜」
『( 前にそんなこと言われたような
言われてないような……んー思い出せない)』
「わ!もうこんな時間…!
イスズもう帰ろう!
明日は通常授業日挟むしヤバいヤバい」
『うん、帰ろ』
気づけばお店の時計の針は
閉店時間10分前に…20:49を差していた
カランカラン__
「ありがとうございました〜」
スタッフの声と
店の扉が開かれる音で今日の1日が終わった