闘争少女【後編】完
「イスズ!お前ここで何してんねん!」
特徴のある喋り方をする男…
オオカミが廊下側の窓から顔を覗かせていた
『私はお前を許さない……っ』
イスズはカメにしか聞こえない声で
そう告げ離れようとした瞬間
「あ、そう言えば……」
グイッ__
すると今度はカメがイスズを
引き寄せイスズの耳元でこう呟いた
「ワシタカ先輩からの通達…
決戦の日は1週間後の日曜、午後15時
場所は中庭だそうだよ
まぁ、せいぜい頑張ってね」
ポンポン__とイスズの肩を叩いた
その後、イスズは
何も言わずに教室から出ていった
オオカミは教室から出てきた
イスズのそばへと駆寄り、声をかけた
「イスズ…大丈夫か?
なんで1年なんかの教室に…」
オオカミは言った
『ここじゃちょっと…場所を変えよう』
周りの空気を読み取りそう言うと
オオカミも気づいたのか
その場から離れて2人は歩きだしたのだった