闘争少女【後編】完

オレスカ高 生徒会室side__






「ねぇ!聞きましたぁ?!」

「「「……………」」」

「え……無視…っすか」





元気でうるさい声が部屋に響く

だが、その声の反応に他の3人の反応はない





「ちょっとぉぉぉぉぉ!!!

遂に3年組の野郎が動きだしたんすよ?
しかも噂の女の子の話も
最近じゃ〜話題持ちきりじゃないっすか!」


「そんなものとっくに承知済みだ」

「今にはじまったことじゃないしね」

「はぁ〜……」



ソラルとルスは呆れたように言葉を発する

そんな3人を横目にサドはため息をつく





「その3年組の中で
マルボロが動きを見せてるみたいだ」

「そろそろ噂の女の顔が
お目見えになるかもしれないっすね!」

「あぁ……」

「その時はカロクも来るんだろ?」





ガチャ__

奥の生徒会室会長室のドアが開かれる






「任せるよ……」

「……まぁ、その時が来たらな
お前らも気引き締めろ
もしものことがあれば俺たちも動かないと
いけないかもしれねーからな」



他の3人は頷く





「……………………」





サドは窓の外を眺めているカロクを見つめる







こいつが闘う時が来るとすれば……


この生徒会も”終わる”かもしれない





そう暗示でいるのは
まだサドしかわからなかった











< 6 / 315 >

この作品をシェア

pagetop