闘争少女【後編】完
第1校舎(学年室)と第2校舎(特別室)を結ぶ
室外の二階渡り廊下のど真ん中にその男は居た
「…………………」
カタ_カタカタ_
2人の足音がワシタカの方へと向かっていく
「せいぜい頑張れよ…この鳥野郎(ニヤ)」
「…………………」
その足音の主はマルボロとフシチョウだ
マルボロは少し鼻で笑うかのような
言い草でワシタカに声をかけるが
その一方フシチョウは何も喋らない
「お前に応援なんてされても嬉しくねーよ
負けた口でよくそんな事言えるな(笑)」
「…ちっ、んだとテメェ!!」
「今ここで喧嘩するべきことじゃない」
「「……………………」」
フシチョウのその言葉に2人は黙る
「そろそろ時間だから行くよ……
その目で俺の名の歴史が刻まれるところを
よくみといてよ(笑)…じゃあ」
とだけ残し
ワシタカはその場から去っていった
「気に食わねぇ…マジで」
「勝っても…負けても…
どーでもいい、早く闘いが見たい」
「ふん、あの女の力は本物だ……
時間か体力の勝負か……まぁ、実物だな」
ワシタカが去って行った後の2人の会話
もうすぐでイスズとワシタカの
対戦がはじまろうとしている………
渡り廊下の手すりに寄りかかるマルボロ
その手すりに両手を置くフシチョウ……は
二階から見下ろす中央部の中庭を覗いた