闘争少女【後編】完
イスズの前髪を掴んでいた手を乱暴に離し
また芝生の上へと倒れさせた
バサッ__
すると、ワシタカは
倒れているイスズに跨がり胸倉を掴んだ
『っ……;』
「気が済むまで殴ってやるよ(ニヤ)」
イスズのおデコと自身おデコを合わせ
目と目を合わせながらそう呟いた
バシ!
バシ!
ボコ!
ワシタカにヤられるがまま
顔を殴られてゆくイスズはもはや
抵抗する気力すらなかった
バシ!
ボコ!
ボコ!
「ほんと女ってろくな奴いねーよな!
どいつもこいつも所詮、顔しか見てねーし
すぐ嫉妬してすぐ泣くし…マジで面倒くせぇ」
『…………………』
「ここに入れば女はいねーし
自由に人は殴れて…
俺には快適な場所だった……
上にいけば行くほど
みんな俺に近寄れなくなって
尊敬でもされる存在になれるんじゃねーかって」
『…………………』
殴りながら一人で
そんな事を喋り続けるワシタカ
そんな最中、イスズはピクりともしない
このままだと半殺し…いや、命が危ない
二階の教室側から観ていたオオカミは
そんなイスズの姿にとても観ているのが耐えられなかった