闘争少女【後編】完
ザァーー
ザァーー
ザァーー
『うっ……』
雨はさっきより小雨に変わっていた
気を失って
地面に横たわっていたイスズが目を覚ます
『( ここは…… ? )』
自分が今どこにいるのか分からない
タタタ__ビチャ__!!!
__ズ!!!
_イ___っズー!!!
どこから誰かが叫んでいる声が聞こえる
『( だ……れ…… )』
その声はだんだん近づいてくる
「イスズ!!!」
叫んでいた声の主は
イスズが良く知る人物だった……
『( オ…オカ、ミ…… )』
「大丈夫かっ;!?
す、すぐに保健室運ぶさかいにっ…」
オオカミはさしていた傘を
雨にあたらないようにイスズに被せる
「落ちなやっ!!!」
『…………………』
イスズは喋る気力もないのか一言も喋らない
壊れ物を触るようにオオカミは
優しくイスズを抱き上げ(お姫様抱っこ)
学校の校舎へと戻った