闘争少女【後編】完
34#その少女、贈物
ガチャ___
「どうぞ…」
『お、お邪魔し…ます』
招かれた家は普通のアパートの一室だった
イスズの住んでいるとこと
あまり変わらないのか緊張が少し安心感に変わる
「テキトーに座ってて…茶入れる」
『う、うん…ありがとう』
シロはキッチンへと入って行った
『( …って、言われてもなぁ〜; )』
イスズは心の中でそう思った
それは自分の家より
遥かに整理整頓された部屋で
物がとても少なく
落ち着かない雰囲気だったからだ
『( てかシロも1人暮らしなんだ
でも、1人にしは部屋が割と広いきが… )』
「どうした?
突っ立ったまんまで……」
『!…ゃ、なんでも;』
「ほら、ミルクティー」
『え……』
「好きなんだろ?甘いの…」
お茶を入れると言っていたシロから
手渡されたマグカップには
お茶ではなくミルクティーが注がれていた
イスズちょっとしたことだったが
とても嬉しく思えた
『ありがとう……(微笑み)』
「どういたしまして(ニコ)」
喜びが顔に出ているイスズを見て
シロも優しい表情で笑ってみせた……