Verbal Promise(口約束)~プロポーズは突然に~
自分のダメなところ、弱いところ、醜いところ……好きな人には一番見られたくないところを全部晒してる。逆に永瀬のそういうところも全部見てる。
今までしてきた恋とはなにもかもが違う。むかつくことやイライラすることばっかだけど……でも今、目の前の腕に抱きしめられたいと思うこの胸のときめきは紛れもなく、
「いつからか分かんないけど、私、あんたのこととっくに好きみたい」
恋だと思うんだ。
突然こんなこと言って驚いているだろう。相手の反応を確認しようと視線を上げた瞬間、望んだ腕の中に閉じ込められた。強くぎゅっと抱きしめられて全身に熱を持って胸の高鳴りは最高潮に達する。
「どんな反応してるの? 顔が見えないよ」
「知りたい?」
「知りたいよ。……永瀬の、ちゃんとした真面目な気持ちも」
「……俺は、いつも真面目だったんだけど。……たぶん」
「たぶん!?」
ははっと小さく笑う声が耳元でして、続けて「その話はあとでゆっくり」と言われて私を抱く腕に力が込められる。
「……おい」
「は、はい!」
「おまえ熱いぞ!?」
突如おデコに感じるひんやりとした感触。永瀬の手だ。なんて冷たい手をしているの?
「熱あるじゃん!」
どうやら永瀬の手が冷たいのではなく自分の身体が熱くなっているようだ。ちょっと、無理をしすぎたかもしれない……
「風邪気味だったんだけどたいしたことなくて。でも新しい職場、なかなかの激務でさ……」
「話はあとだよ」
ふらつく足元も永瀬にささえられそのまま腕を引かれた。
今までしてきた恋とはなにもかもが違う。むかつくことやイライラすることばっかだけど……でも今、目の前の腕に抱きしめられたいと思うこの胸のときめきは紛れもなく、
「いつからか分かんないけど、私、あんたのこととっくに好きみたい」
恋だと思うんだ。
突然こんなこと言って驚いているだろう。相手の反応を確認しようと視線を上げた瞬間、望んだ腕の中に閉じ込められた。強くぎゅっと抱きしめられて全身に熱を持って胸の高鳴りは最高潮に達する。
「どんな反応してるの? 顔が見えないよ」
「知りたい?」
「知りたいよ。……永瀬の、ちゃんとした真面目な気持ちも」
「……俺は、いつも真面目だったんだけど。……たぶん」
「たぶん!?」
ははっと小さく笑う声が耳元でして、続けて「その話はあとでゆっくり」と言われて私を抱く腕に力が込められる。
「……おい」
「は、はい!」
「おまえ熱いぞ!?」
突如おデコに感じるひんやりとした感触。永瀬の手だ。なんて冷たい手をしているの?
「熱あるじゃん!」
どうやら永瀬の手が冷たいのではなく自分の身体が熱くなっているようだ。ちょっと、無理をしすぎたかもしれない……
「風邪気味だったんだけどたいしたことなくて。でも新しい職場、なかなかの激務でさ……」
「話はあとだよ」
ふらつく足元も永瀬にささえられそのまま腕を引かれた。