Verbal Promise(口約束)~プロポーズは突然に~
「……ねぇ、また鳴ってるよ?」
床の上に置いた永瀬の携帯が震えている。さっきから返信をしていないのに何度も届くメールの相手は、あの今朝一緒に帰ってきた可愛い後輩。社員旅行の行き先が一緒だったらしくその時に連絡先を聞かれたらしい。
……私は男性ばかりの中、女一人で心配されるようなことは何もなかったというのに永瀬の奴め。
「あの子面倒なんだよなぁ」
「アドレス教えた永瀬が悪い」
「拗ねるなよ」
「別に?」
拗ねてなんかいないと態度で示すけど内心穏やかではない。きっとそんな私の心情は簡単に永瀬には読まれてしまうのだ。
何食わぬ顔して再びアイスを口に含むと、肩を抱いて引き寄せて、ぐっと私を腕に閉じ込めて。突然のことにびっくりして瞬きをした一瞬の隙に唇を奪われる。
「んっ……」
冷たい口内に割って入り込んでくる熱い舌。すぐには離してもらえなくて、されるがまま繰り返されるキスを受け止める。身体が熱くなって頭がクラクラするくらい刺激的。こんなひと時は、ただの友達だった頃には味わえない。
「甘っ」
「おいしい?」
「あぁ」
離れたのは短い会話をした一瞬。目を合わせてお互いに口角を上げて、「おかわり」と言う永瀬の言葉の合図で再び始まるキスの嵐。キスを繰り返しながらあっという間にトップスをすべて脱がされ、少し体制を崩したときに背中に当たったのはベッドのマットレスの感触。
「心配しなくても」
「え?」
膝たちになる私を抱きしめるように覆い身を寄せた永瀬が近距離で囁く。
「俺はおまえに夢中だから」
「でも」
「眼中にないよ。他の奴なんか」
「永瀬って……そういうこと言うんだ」
思わず赤面。でも嬉しくて喜びを噛みしめながらも恥ずかしくて顔を背ける私の頬に、肩に、首筋に、永瀬の唇が降ってくる。さっき抱き合ってから数時間しか経っていない下腹部はすぐに疼き始めた。無意識のうちに腰が動いてしまう。
突然くるりと向きを変えられひんやりと冷えたマットレスに伏せる格好になる。身体に触れる冷たい指先とは対照的に熱い舌先が背中をなぞって上がり耳を甘噛みされる。そして囁くように言った。
「このまま、後ろから」
「……っ、や、恥ずかしいよ」
抵抗しようにも耳に差し入れられた舌に音を立ててじっくりと舐められて、くすぐったさと気持ちよさでぎゅっと目を閉じる。履いているデニムも下着も下ろされていくのは分かっているけど耳への愛撫に身体中が痺れて力が入らない。こんなお尻を突き出すような格好恥ずかしくて死にそうだけど、快楽には抗えない。身体は正直だ。彼が欲しい。
さっき抱き合ったばかりなのに。私たちは再び互いを求め合い繋がった。
床の上に置いた永瀬の携帯が震えている。さっきから返信をしていないのに何度も届くメールの相手は、あの今朝一緒に帰ってきた可愛い後輩。社員旅行の行き先が一緒だったらしくその時に連絡先を聞かれたらしい。
……私は男性ばかりの中、女一人で心配されるようなことは何もなかったというのに永瀬の奴め。
「あの子面倒なんだよなぁ」
「アドレス教えた永瀬が悪い」
「拗ねるなよ」
「別に?」
拗ねてなんかいないと態度で示すけど内心穏やかではない。きっとそんな私の心情は簡単に永瀬には読まれてしまうのだ。
何食わぬ顔して再びアイスを口に含むと、肩を抱いて引き寄せて、ぐっと私を腕に閉じ込めて。突然のことにびっくりして瞬きをした一瞬の隙に唇を奪われる。
「んっ……」
冷たい口内に割って入り込んでくる熱い舌。すぐには離してもらえなくて、されるがまま繰り返されるキスを受け止める。身体が熱くなって頭がクラクラするくらい刺激的。こんなひと時は、ただの友達だった頃には味わえない。
「甘っ」
「おいしい?」
「あぁ」
離れたのは短い会話をした一瞬。目を合わせてお互いに口角を上げて、「おかわり」と言う永瀬の言葉の合図で再び始まるキスの嵐。キスを繰り返しながらあっという間にトップスをすべて脱がされ、少し体制を崩したときに背中に当たったのはベッドのマットレスの感触。
「心配しなくても」
「え?」
膝たちになる私を抱きしめるように覆い身を寄せた永瀬が近距離で囁く。
「俺はおまえに夢中だから」
「でも」
「眼中にないよ。他の奴なんか」
「永瀬って……そういうこと言うんだ」
思わず赤面。でも嬉しくて喜びを噛みしめながらも恥ずかしくて顔を背ける私の頬に、肩に、首筋に、永瀬の唇が降ってくる。さっき抱き合ってから数時間しか経っていない下腹部はすぐに疼き始めた。無意識のうちに腰が動いてしまう。
突然くるりと向きを変えられひんやりと冷えたマットレスに伏せる格好になる。身体に触れる冷たい指先とは対照的に熱い舌先が背中をなぞって上がり耳を甘噛みされる。そして囁くように言った。
「このまま、後ろから」
「……っ、や、恥ずかしいよ」
抵抗しようにも耳に差し入れられた舌に音を立ててじっくりと舐められて、くすぐったさと気持ちよさでぎゅっと目を閉じる。履いているデニムも下着も下ろされていくのは分かっているけど耳への愛撫に身体中が痺れて力が入らない。こんなお尻を突き出すような格好恥ずかしくて死にそうだけど、快楽には抗えない。身体は正直だ。彼が欲しい。
さっき抱き合ったばかりなのに。私たちは再び互いを求め合い繋がった。