Verbal Promise(口約束)~プロポーズは突然に~
「ねぇ、聞いてもいい?」
「んー?」
「実家に戻るって言ってたけど……あれって今年、ってことだよね? ということは会社は……」
「今年いっぱいで辞める。上司には前から言ってあるよ」
「そうなんだ……」
髪を避け、唇がうなじに押し付けられる。
「ち、ちょっと待ってよ」
「なに、まだ何か?」
浴衣の上から胸元をまさぐる手を掴んで制止する。
「私は……どうしたらいいの?」
「どうって」
私の制止も無視して胸元に忍び込んだ手は直が直に胸に触れる。行為を止めるつもりはないようだ。私だって、まだまだ聞きたいことが……
「結婚って……嫁にするって言ってたの、あれも本気だよね……?」
「あぁ」
「だったら、私も会社辞めなきゃだし……え。辞めてどうすんの? 結婚とか言われても……」
正直、すぐにはピンとこない。それに……
「旅館に嫁ぐって……? どういうこと? 仲居さんになるの私……?」
しゃべりながら軽いパニック。
そうだ、突然こみ上げて来た思いに押されて勢いで永瀬に会いに来て。そして結ばれて数日。めまぐるしく過ぎ去る日々にあまり深く考えたことなかったけど……
「んー?」
「実家に戻るって言ってたけど……あれって今年、ってことだよね? ということは会社は……」
「今年いっぱいで辞める。上司には前から言ってあるよ」
「そうなんだ……」
髪を避け、唇がうなじに押し付けられる。
「ち、ちょっと待ってよ」
「なに、まだ何か?」
浴衣の上から胸元をまさぐる手を掴んで制止する。
「私は……どうしたらいいの?」
「どうって」
私の制止も無視して胸元に忍び込んだ手は直が直に胸に触れる。行為を止めるつもりはないようだ。私だって、まだまだ聞きたいことが……
「結婚って……嫁にするって言ってたの、あれも本気だよね……?」
「あぁ」
「だったら、私も会社辞めなきゃだし……え。辞めてどうすんの? 結婚とか言われても……」
正直、すぐにはピンとこない。それに……
「旅館に嫁ぐって……? どういうこと? 仲居さんになるの私……?」
しゃべりながら軽いパニック。
そうだ、突然こみ上げて来た思いに押されて勢いで永瀬に会いに来て。そして結ばれて数日。めまぐるしく過ぎ去る日々にあまり深く考えたことなかったけど……