空を見る理由
今日もまた休みだった
竜也に聞いても
熱とか体調不良としか答えてくれなかった
そんなある日
いつも僕の世話してくれた
涼也のおばさんが倒れたんだ
急いで駆けつけると、白いベットの上で寝ているおばさんの姿があった。
《原因不明》
何が原因なのか特にはわからなかった
けど、手術をすれば良くなると聞き
ほんの少しだけ安心できた。
医師から話を聞き終えると
おばさんは目を覚ましていた
学校での話をするとおばさんは喜んでくれて、いつの間にか話し込んでいた
あたりはすっかり暗くなって
また来るねっと言って僕は病室を出た
普通にエレベーターに乗って
角を曲がり、そのまま真っすぐ外に出ようとしたら
どこかで目にした事のあるキーホールダーが誰かのキャリーバッグについていた
そういえばっと思った時には
その持ち主とそこにいた人が一致していた