空を見る理由
僕が空を見る理由
時は過ぎて
体育祭、マラソン大会、合唱祭
たくさんの行事を愛梨と過ごしていた
けど愛梨の様子が変だと気づいたのはちょうど文化祭の準備日
愛梨の顔が少し青かった
「大丈夫?」
でも愛梨は笑って
「全然、大丈夫だから」
でも分かってたよ
愛梨は絶対に弱音を吐かないって
そんなふうに言う愛梨を僕は手を握って
「愛梨に無理させたくない
少し休もう?疲れただけだよ!」
愛梨の手を引っ張って保健室に
けど先生が居なくて僕も近くの椅子に座って愛梨をベットに寝かせた
「ありがとう」
そう言って愛梨は目を閉じた
僕らは文化祭で愛梨と竜也と竜也の彼女と4人で
バンドをすることになっていた
愛梨はピアノ
多分その事で愛梨は心配だったんじゃないかと思う
愛梨の姿を見ていたら僕も眠くなって
気づいたら寝てしまった
「遥、ごめんね」
かすかにそんな声が聞こえて
ゆっくり目を開けると
僕の髪を撫でていた