無口な彼の、ヒミツと本心


再会した芹沢くんは、結婚していた





「朝比奈! これ芹沢のぶん。お前残業してやっておけ」

「えっ、意味わからないです」

「じゃあ他に誰がやるんだよ」


次長がそう言って、私の机に納品明細を投げつけて来た

私は言い返す事が出来ずに、その明細に目を向けた



芹沢くんなら、こんな仕事5分で終わらせるんだろうな。

そう溜息をついて、自分の溜め込んだ仕事の束の上にその書類をポンと力なく置いた
< 10 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop