無口な彼の、ヒミツと本心
再会した芹沢くんは、結婚していた
「朝比奈! これ芹沢のぶん。お前残業してやっておけ」
「えっ、意味わからないです」
「じゃあ他に誰がやるんだよ」
次長がそう言って、私の机に納品明細を投げつけて来た
私は言い返す事が出来ずに、その明細に目を向けた
芹沢くんなら、こんな仕事5分で終わらせるんだろうな。
そう溜息をついて、自分の溜め込んだ仕事の束の上にその書類をポンと力なく置いた