無口な彼の、ヒミツと本心

今、社内は繁忙期。

だというのに、芹沢くんは高校生のあの頃から何も変わらずマイペースに私を置いて帰っていった。



入社した会社で再会した時にはすでに芹沢くんは入籍していて、そして見違えるほどいい男に成長していた彼は、それ以外は何一つ変わっていなかった


口数は少なく、相変わらず太い縁の眼鏡。

要領は良く、仕事も出来てーーあの頃と変わらぬ恋人を妻にして一途に尽くしていた

< 11 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop