恋愛ケータイ小説倶楽部
顔を見なくても声を聴いただけで誰だかすぐに分かった。


心臓が飛び跳ねて、落ち着きをなくす。


大川先生とは今日はもう会えないと思っていたのに、不意打ちだよ……


でも……やっぱ嬉しい。


「先生、古文教えてよ〜」


そう言いながら腕を引っ張っている京子。

ちょっとくっつき過ぎじゃない?


なんて思ってしまう。


って、京ちゃんは私の友達だよ?


友達相手に何てこと思ってんのよ、私!


しっかりしてーーー!!


自分がどんどん醜くなっていっているのは気のせいだろうか。

< 100 / 217 >

この作品をシェア

pagetop