恋愛ケータイ小説倶楽部
!?せ、先生が私の隣に座ってる?


気づけば先生は私の一番近くにあった席の椅子を引き、長い脚を組みながら座っていた。


「椎名は何が分かんないの?」


そう言いながら、私が使用していた数Bの教科書を奪い取り、パラパラめくる先生。


「え?先生、数学できるんですか?」


「ん?まぁ少しはな」


さすが、先生。頭いいんだ……


って。


「京ちゃんは?」


「ん?秋本なら今古語単語を一生懸命覚えてる」


先生の肩越しに京子の姿を確認すると、なにやら古語単語帳を見ながらブツブツ唱えていた。


「分かんないとこ、どこ?」


「あ、はい、えっとここ……です」


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