恋愛ケータイ小説倶楽部
「テストの結果だけど、お前現代文どういうことだ?」


ギクッ


私はあれから勉強に集中しようと思っても。


あの時瀬戸くんの発したフレーズが頭の中で何度も何度も、まるでリピートボタンを押したかのように繰り返し再生されてしまっていて。


全く勉強が手につかなかった。


その結果、あの時ヤバイかもって思っていた物理の方が正直まだまともな点数だった。


「にしても38点って……現代文は追試がないけど、他の科目もこれじゃ、追試もんだからな」


「わかってます……他の科目もとりあえず追試にはならない程度だったので…」


先生は呆れて溜息をついている。


先生に褒めてもらいたくて、現代文頑張ろうと思っていたのに……


私、何やってるんだろう。


自己嫌悪。


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