恋愛ケータイ小説倶楽部
「……はい」


せっかくの先生と一緒の貴重な時間。


短くなってしまったのは悲しいけど、こんな雨なのだから仕方ないよね。


そう自分の中で言い聞かせていた時、フッと今まで明るかった室内が突然暗くなった。


「停電?」


「うそ、やだ!!」


私はガタッと立ち上がる。


人一倍暗いのが苦手な私はそのいきなりの暗い闇で軽いパニックを起こしてしまっていた。


「おい、椎名、動くなよ」


「きゃっ」


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