恋愛ケータイ小説倶楽部
するといきなり長谷川くんに腕をグッと掴まれ、長谷川くんのほうへ引っ張られた。


道路の端に吸い寄せられる身体。


私は咄嗟のことでびっくりし、長谷川くんのことを見つめる。


思った以上の至近距離。


長谷川くんは少し頬を赤らめながら私から視線を逸らした。


「あ、車来てる」


長谷川くんの見つめる視線の先を辿ると私たちの後方から車が来ていたようだ。


前に先生もこうやって腕をグッと引き寄せてくれたことあったな……


なんて長谷川くんの行動がまた先生と重なっていた。


「あ、」


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