恋愛ケータイ小説倶楽部
「え、マジで!?」


「うそ、あの超可愛い子じゃん」


京子も恵梨香もびっくりして少し声を荒げる。


隣のクラスの加藤さんって。


確か…うちの学年一美人で、スタイルもめちゃめちゃよくて、男子たちの憧れの的。


高嶺の花的存在。


人の名前と顔を覚えるのが苦手な私でさえ、知っているかなりの有名人だ。


長谷川くんって……当たり前だけど、やっぱモテるんだな。


「それでね、ここらからが本題。その返答なんだけど……」


沙也加がニヤニヤした顔で、話し出す。


「長谷川くん好きな人がいるからって断ったんだって!」


「マジで!?王子様に好きな人がいたんだ〜!」


「誰かな?隣のクラスの智子とか?」


京子も恵梨香もこういう話には興味津々でキャッキャッしていた。


長谷川くんに好きな人……か。


今まであんまり考えたことなかったけど。


長谷川くんは一体どんな人を好きになるんだろう。


「じゃ、これは聞き込み調査ね」


いきなり、沙也加が私の肩に手を置く。


……何だか嫌な予感。


そして笑顔でこう言った。


「長谷川くんに、さりげなく聞いてみて」


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