恋愛ケータイ小説倶楽部

ーーーー翌日。


「あ、椎名、おはよ」


「あ、おはよ…」


あの駅での出来事以降、長谷川くんが朝練のない日、こうやって電車で会った時にはお互い声をかけ合うことが多くなっていた。


「……この前は突然泣いてごめんね」


こうやって私たちが話すのはあの雨の日以来のことだった。


「……びっくりしたよね?」


「いや、うん……かなり」


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