恋愛ケータイ小説倶楽部
「え?あ、違う違う。俺じゃなくて、」


「俺じゃなくて……?」


長谷川くんは頭を人差し指でポリポリ掻きながら言葉を続けた。


「……瀬戸がさ、柏木のこと気になってるみたいでさ」


瀬戸……とは、テニス部で隣のクラスで長谷川くんと仲良しの……


って!!


「うそ!!」


その瞬間、私が大きい声を出してしまったせいで、電車の中に乗っていたサラリーマンやOLの人がジロッと私を見てきた。


「……すみません」


私は小さく平謝りをした。


でも、沙也加ってたぶん長谷川くんのことが好き……というかまあファンみたいなもんだけど…

これが噂の三角関係ってヤツ!?


こ、これはまた


小説のネタになりそう。



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