恋愛ケータイ小説倶楽部
あ、じゃない。
いかんいかん。


私はまた頭をふる。


「…椎名?どした?」


「いや、なんでもない。けどビックリして」


そう言うと、長谷川くんは例のあの王子様スマイルで爽やかに笑っていた。


沙也加と瀬戸くんか……

いつもテンション高めな沙也加に元気な瀬戸くん。

確かに似たもの同士でピッタリと言えばピッタリかも。


「それでさ、」


長谷川くんが少し照れながら話し出す。


「ちょっと瀬戸がうまくいくように協力をしてあげたくてさ。もし大丈夫そうなら今週の土曜日、俺と瀬戸と椎名と柏木の4人でどっか行かない?」


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