恋愛ケータイ小説倶楽部
「……瀬戸くん?」


沙也加は歩いていた足を止めた。


「うん、瀬戸くん分かるよね?隣のクラスの、この前一緒に勉強した」


「う、うん…」


沙也加の反応に違和感を覚える。

いつも沙也加なら「瀬戸くんもかっこいいよねー!」とかミーハーなことを言いそうなのに、さっきの長谷川くんの時の反応とは打って変わって違っている。


「沙也加……?」


私は心配して沙也加の顔を覗き込んだ。


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