恋愛ケータイ小説倶楽部
「ってか、京ちゃん、もうそろそろ出番なんじゃないの?」


沙也加の声に、京子は体育館にある掛時計に視線を移すと。


「おっ、やばい。もうこんな時間になってしまった。そろそろソフト行かなきゃ!じゃあまた後で!」


気づけばソフトボールの時間になってしまったようでそう言い残し、京子はバタバタと体育館から飛び出して行った。


「私たちもソフトの応援行く?」


「そうだね」


恵梨香の提案に腰を浮かそうとした時。


「待って」


そう言われ、私と恵梨香は沙也加に腕をギュッ掴まれ引き止められた。


「私たちはこっちを見てようよ!」


そう言って沙也加の指差す方向を見ると、そこにはうちのクラスの男子の集団がいた。


コートに集まってきているようでこれからバスケの試合を行うようだ。



「男子のバスケ、応援しよ〜!」


「やっぱ瀬戸くん応援したいの?」


「長谷川くんもでるしっ」



そういって両手を組んで顔の横に持っていき、アイドル顔負けのポーズを取る沙也加。


「ミーハー沙也加は彼氏が出来ても健在みたいだね」


恵梨香が呆れて嘆息した。





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