恋愛ケータイ小説倶楽部
恵梨香はじゃあ、と言って、グラウンドへと向かった。


恵梨香はたぶんきっと私が誰に恋をしていて誰に失恋したのか、分かったんだろうな。


やっぱり大学生と付き合っているだけあって、恋愛偏差値ほんと高い。


それに比べて私は……


俯きがちだった視線をまた前に戻すと先生がうちのクラスの男子たちとバスケをして遊んでいるようだった。


その姿がまた何だかかっこ良くて。


自然と目で追ってしまってる。


私、フラれたのに全然懲りてない。


恵梨香が言ってたけど、無理に諦めなくてもいいのかな?


まだ想いが心にあるうちはそのままでいいのかな?



「何してんの?」



< 193 / 217 >

この作品をシェア

pagetop